熊本記念競輪展望(コンドル出版社)

コンドル出版社

レース展望

熊本が生んだ書道家、武田双雲氏に依るポスターも今回で8年連続。日々努力してる競輪選手を讃えた力強い書は「鍛錬」。この文字に相応しいアスリート108名に依る4日間の攻防。最終日は121期の7人で争う一発レース、ルーキーシリーズプラスも予定されています。

栄光のSSパンツを穿いて登場するのは、守澤太志(秋田)松浦悠士(広島)郡司浩平(神奈川)の3名。

3年連続GP出場に9月現在で6位をキープしてる守澤の周りを固めるのは、自力の小松崎大地(福島)に追い込みの永澤剛(青森)佐々木雄一(福島)。

今年のGP開催は平塚湘南バンクと言う事で絶対に出たいのは4年連続を狙うハマのプリンス郡司。自力でも獲れるのに、輪界を代表する自力型、深谷知広(静岡)の存在は正に百人力。

今年も賞金は1億円を越えている松浦は余裕。昨年の熊本記念は決勝で落入して居り、リベンジの自在戦。後を固めるのは柏野智典(岡山)に小川真太郎・阿竹智史の徳島コンビ。。

関東はやゝ手薄で末木浩二(山梨)柿澤大貴(長野)の甲信コンビは準決勝迄は。

中近で通用するのは確実に復調している大スター村上博幸(京都)を軸に、前で頑張るのは野原雅也(福井)竹内雄作(岐阜)石塚輪太郎(和歌山)。

迎え撃つ九州はこれぞ熊本記念らしく、熊本の精鋭が大挙して出場。昨年の記念決勝ワン・ツーの嘉永泰斗・瓜生崇智は無論、特別の常連に定着した110点をオーバーしてる中本匠栄。各地で旋風を巻き起こしてる松岡辰泰・上田尭弥・松本秀之介の頼もしい後輩に先輩、松岡貴久・島田竜二に若い宮崎大空・兼本将太も居り総勢11名。これに昨年の記念決勝で熊本の若い2人のために発進した北津留翼(福岡)が居り、GPレース11番目の荒井崇博(佐賀)。6月久留米記念で北津留の前で頑張った阿部将大(大分)伊藤颯馬(沖縄)迄壮観。

主力選手・地元選手

郡司浩平(神奈川)

郡司浩平(神奈川) 99期生

今年は和歌山記念完全優勝でスタートしたのに落車や流行りの病もあって仲々波に乗り切れず、GP賞金レースは出遅れてるが、自信あるのか全然焦っていないし、泰然自若としてるのは流石の風格。熊本記念は一昨年V。久留米は6月記念で準Vと久留米バンクは得意。

松浦悠士(広島)

松浦悠士(広島) 98期生

グランプリ4年連続出場は賞金で決めた究極のオールラウンダー。今年は走るレースは全てまとめ、玉野サマーナイトV・西武園オールスター準Vで積み上げただけでなく、取手全日本選抜準Vに記念は奈良・富山・岐阜を獲り、最高に充実してる状態。熊本記念は昨年も出走。

守澤太志(秋田)

守澤太志(秋田) 96期生

久留米は6年前に新田祐大の番手で記念初優勝決めた思い出バンク。今年は昨年末広島記念の落車で肩鎖骨折の後遺症もあり2月からスタートしたのに、平ダービーの決勝3位で息を吹き返し、賞金レースは6位に浮上。競輪祭迄は正念場。狙うは優勝の二文字。

村上博幸(京都)

村上博幸(京都) 86期生

今年はスタートの大宮記念で落車、鎖骨々折し、直ぐに手術したが、同じ箇所を何度も骨折した事で繋がり悪く、不運にも菌が入り骨髄炎と成り、半年間休んだが、そこはGPV・GⅠ3度Vの超スター、しっかり調整して復帰したのが直近5場所の好成績。近畿でも最高に信頼している野原雅也が居るのは百人力。

荒井崇博(佐賀)

荒井崇博(佐賀) 82期生

思うところがあったのか、2年前に禁煙を断行しただけでなく、暴飲暴食を控え、デビューした頃の練習(雲仙岳の山道を乗り込む)の他に、井上昌己がやってる諫早干拓ロードで練習に打ち込んだ成果が今年の快成績。初GPを狙える位置に居り、賞金アップに全力投じる。

深谷知広(静岡)

深谷知広(静岡) 96期生

東京五輪を目指しナショナルチームに5年在籍した縁で結婚を機に静岡に移籍、東京五輪は補欠で終わり、ナショナルチームを卒業。現在は静岡代表として本業「競輪」に打ち込み、静岡輪界の再興に尽力してる姿は真摯。8月小田原記念のブッ千切り優勝が現在の調子。

北津留翼(福岡)

北津留翼(福岡) 90期生

昨年は地元競輪祭で大旋風を巻き起こした眠れる獅子は今年の前半こそコロナ禍も影響して不本意な成績が続いていたが、家族とマウンテンバイクを楽しむ事が原動力に成り、6月久留米記念を優勝するや、西武園オールスターでの活躍。今回も熊本のために頑張るのでは。

嘉永泰斗(熊本)

嘉永泰斗(熊本) 113期生

昨年の熊本記念を仲間の助けもあって決勝に乗るや、年長の北津留翼の強い意思に負けて任せる事を決断するや、松浦悠士・平原康多・佐藤慎太郎のSSを相手に価値ある記念初優勝。今年は不運にも特別3連続落車で調子崩したが、連覇を狙いパーフェクトに仕上げて参戦。

瓜生崇智(熊本)

瓜生崇智(熊本) 109期生

昨年は9月の向日町記念決勝3位で波に乗り、10月熊本記念は嘉永泰斗の準Vと気を吐き、5月函館記念は同級生清水裕友の番手捲りを抜いて、郡司浩平を相手に記念初V。其の後はコロナ禍に遭い勢いは止まったが、熊本記念に呼ばれた事で入念に仕上げたのは楽しみ。

コンドルネット新聞

スピードチャンネル・スカパー杯 競輪ルーキーシリーズ2022プラス

注目選手


安彦統賀(埼玉)


東矢圭吾(熊本)


室井蓮太朗(徳島)


松本秀之慎(熊本)

早期退所した超大物、中野慎詞(岩手)太田海也(岡山)に代表される史上最強と噂される121期生。

5・6月のルーキーシリーズで好成績を収めた14名を先月の岐阜と今回の熊本記念に分かれての一発レース。

関東からはチャレンジを特別昇班で卒業した安彦統賀・山口多聞の埼玉コンビ。師匠は別でも大宮バンクで練習してる仲間なら当然連携。年下の山口が前で安彦に優勝をプレゼントするのでは。

皿屋豊の弟々子は消防士から転身した真鍋顕汰(三重)。ゴールデンキャップに輝いた逸材は兄弟子皿屋が「何をやっても俺より強い」の保証付き。中近一人なら単騎勝負。

室井健一(S1)の息子は超イケメン蓮太朗(徳島)。体力に恵まれ、練習環境も抜群。実戦デビュー2場所目の地元戦で鎖骨々折したが玉野・四日市・岸和田を快走。勿論、単騎でV奪取。

九州トリオはプロロードレーサーから転身した一丸尚伍(大分)。特別昇班を決めた東矢圭吾(熊本)は兄昇太(98期)より強いと評判。松本秀之慎(熊本)は兄が秀之介(117期)で父・祖父も選手の3代目。連携するか各々でやるか興味津々。

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